第20回公判記録
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3/4(月) 715号法廷 1:30〜3:50 裁判長 中西 武夫 裁判官 木村 烈 林 正彦 弁護士 8名 検事 1名
○弁護側から的場鑑定人を再度証人請求することへの意見書が出ている。 「検察官、何か意見がありますか。」(裁判官) 「必要であれば意見書を出して欲しい。裁否留保」 ○検察官から木下報告書 「検察官の日下の報告書、児玉の報告書を次回提出して欲しい。」 「2つ不同意、送致書の原本を見たい。」(弁護士) ↓ この場では原本がないので後日連絡。 ○検察官調書 7/22、7/29、上申書との不同意のものをどうするか。 ○弁護人請求 「被告人の手紙、採用して調べる」(裁判官) 「シャツの検証、採用して調べる。」 ・ 証人、渡辺、却下 H.10、被告人の手紙、採用 弁護人のメモ 〃 電話の聞き取り 却下 事情聴取メモ 採用 弁護人 〃 テープ 〃 山根供述調書 〃 テープ 〃 小杉山供述調書 〃 電話聴取書 却下 池田かおる証人 採用 裁判官から弁護人異議はありませんかと問う。 ↓ 弁護人「異議を申し立てます。」 ○ 鷹取あきら(親会社の人) ○ 泉水(高校の先生) 異議棄却 ・ 指紋、布袋・・・開示して欲しい 「採用して証拠を調べます。」 ・ 松下の警察調書 }証拠を提出 ・ H.10、被告人の手紙 ・ 黒田弁護士作成のメモ ・ 電話聴取メモ ・ 小杉山の録音(テープ) ・ 山根 〃 (テープ) 血液が内側からついているのか、外側からついているのか (手で触って裁判官が見る。) ↓ (裁判長)「外側から(表から)ですね。」(外側から付着していた。) 「表側から、裏から写真を撮ってください。」 ↓ 書記の女の人が写真をとる。 内山弁護人が立って 「もう少しきちんと撮れる写真で胸の血痕を撮って欲しい。」 ↓「血痕のかかり方、様子が問題になる。検証して欲しい。」 「別途請求して欲しい。」 被告人質問 弁護人からの尋問(大河内弁護士) ・ 池田公子さんのこと 「事務所に行く前に、生麦ランプで車を止めて、何ヶ所か電話しました。」 「他に電話したところはありますか。」 「池田公子さんに電話しました。」 「3ヶ所に電話しました。」 「7月の取調べ・米田刑事に話したのですか。」 「話しました。」 「米田はなんと言ったのですか。」 「その時は何もなく、後で話も出ませんでした。」 「今でも覚えていますか。」 「覚えていますか。山根さんの前か後か。」 「電話のやり取りを再現して欲しいのですが。」 「近々、引越しをしなければいけないという話で、手伝ってあげる事に。 車が何台くらいいるか、若い人がどのくらいいるか、今詳しく 言えないが、また後で電話すると言われました。」 「一方的に話をしたのですか。」 「もちろん彼女の話がありました。よろしくと。向こうも急いでいたようです。」 「時間を見ているようでした。」 「池田さんも急いでいました。」 「私も急いでいたけど、池田さんも急いでいました。10時45分だから ということを言っていました。」 「どちらから時間が出ましたか。」 「彼女からです。」 「心配しているだろうと思って電話しました。」 「奥さんから伝言を聞いた。あなたの方も10:30を過ぎていたのだからですね。」 「後で電話するとは具体的にはどういういう事ですか。」 「夕方ぐらいまで手が空かないのでそう言いました。」 「他に別の話題で話が出ていますか。」 「夕方、池田さんを訪ねました。干物をもらいました。」 「5時過ぎか、夕方か、どちらですか。」 「池田さんの家は川島町にあります。」 「何と言われたのですか。」 「池田さんから家の方に干物をもらったので、取りに来ないですかと言われました。」 「何の干物ですか。」 「イワシととび魚です。」 「どこでもらいましたか。」 「彼女に家の近くの駐車場でもらいました。」 「娘の池田かおるさんもいましたか。」 「その時は会っていません。」 「そこで別れました。」 「池田さんが亡くなったのは知っていますね。」 「知っています。」 「そのつきあいは。きっかけはどうでしたか。」 「彼女のスナックの内線工事をした店で働いていました。1年位前のことです。 その後は自分で店に行くか、招待状が来たら行っていました。」 「店で会っていた付き合いですか。」 「娘さんが訪ねて来たことがあった。とてもいい子で、親子で食事をしました。 外で会ったりしました。3人で会いました。」 「奥さんに内緒ということはありませんね。」 「奥さんと公子さんと一緒に食事をしたことがありますね。」 「かおるさんをどう思っていましたか。」 「何回か会っている内に養女にしたいと思いました。」 「何かを買ってあげたり、小遣いをあげました。」 「19歳でした。江ノ島にしか売っていないセーターを一緒に3人で 買いに行きました。」
「米田刑事には話をして、弁護人には話しませんでした。 1年後には弁護人に話しました。」 「なぜ弁護人にふせたのですか。」 「意識的にふせたのではない。特別な関係にあるのではないか、 と思われるのが嫌で。」 「逮捕されてから面会に来たことがありますか。」 「ありません。」 「任意同行されたときのことを聞きます。」 ○ 上申書7/1付け5ページ、図面2枚(当日作成されたものではない。当日は1枚だけ、行数、番号5、6個簡単なもの) 「いつ作成されたものか記憶にありますか。」 「3、4日後だと思います。根拠は一つもないです。」 「7/2にあなたが書いたと言えますか。」 「記憶はないが、7/2は前日の7/1に一睡もしていないので、混乱していました。」 「外に出た(鶴見警察)記憶にありません。」 ○ 検察官から18通の上申書 「見ましたね。」 ○ 7/2付け2通、7/3付け3通 「7/2付け、上申書を書いた記憶は一つもないです。思い出せません。借金の一覧表は 書いた記憶がありますが、文を書いた記憶はありません。」 「図面はあなたが書いたのですか。」 「違います。」 ○ 家の見取り図を提示する。 「絵は1つも描いたものはありません。」 「字は書きました。」 「トイレに(×印)を書きました。」 「図の中の1、2、3は私が書きました。米田刑事がもう一枚持っていて、 書けと指示されました。」 「線を書いたのは誰ですか。」 「そうです。私です。」 「米田さんの指示で、トイレ、押入れ、流しと書きました。」 「7/1付け、記憶にありません。」 「バールとドライバーの図はあなたが書いたのですか。」 「違います。数字と文字だけ書きました。」 「バールの長さが違う。50cmは45cmとなります。」 「他の図面は、絵も自分で書いたのですか。」 「そうです。」 「私は定規を借りて、使って書きました。」 「檀家(お坊さんのこと)に300万借りたことは取調官に7/2以降に話しました。」 「理由は何ですか。」 「他の金融会社とは違うので、迷惑をかけてはと思って話しませんでした。」 「7/1は1200万持って行ったことで細かい話は出ませんでした。」 「7/2は殺していないと言いました。上申書でやったと言っているので 通りませんでした。」 「3回に分けて取調べがありました。」 「米田刑事の証言を聞いていてどう思いましたか。」 「上申書を書いてから、調書を書いたと言っていましたが、調書の下書きを米田刑事がしてから上申書を書きました。つまり逆という事です。取調べの日付を後からさかのぼって 書きました。」 「最後に、7/1任意同行で取り調べられた時の事を。」 「400万は借りたと言って、納得して貰おうと思いました。」 「容疑は1200万の容疑で、殺人の容疑とは思いませんでした。 「新聞を見たのですか。」 「怨恨と記事に書いてありますが、見ていません。」 「逮捕されるまで、殺人事件とは知りませんでした。 テレビも見ていません。」 |