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鶴見事件
高橋さんの手紙
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『電気ポットに無実の証拠

この裁判の大きな問題点の一つは、単独犯による被害者ふたりの殺害が可能かどうかということです。東京高裁の判決では「単独同時殺」と認定されています。

判決は、女性が便所に入って男性がひとりになったとき、流しの前でまず「男性を攻撃」し、そのあと便所の中にいる「女性を攻撃」したと言っています。このストーリーが成り立つのは「女性が流しの前に行っていない場合」に限られます。しかし、この設定には無理があります。

弁護団は丹念に証拠を吟味した結果、全くの逆の状況証拠を発見するにいたりました。

今回最大の「動かぬ証拠」は、流しの下に倒れていた電気ポットでした。

電気ポットに無実の証拠が!

A〕 ポットは横向きで床に倒れていました。注ぎ口の下は、何か大きな力でへこまされており、下面になった方の女性の血痕が付着していました。
〔B〕ポットに付着した血痕の滴下の軌跡は、倒れたポットの状態では重力に逆らった向きについているものでした。

弁護団は、法医学者の協力を得て、どうしたらこのような血痕の状態になるのか、さまざまな実験をしました。判決は「犯人が返り血を洗うために、流しに近づいたとき、その血が滴下して付着した」としていますが、血痕の軌跡〔流れた方向〕はポットが立っている状態でしかつかないものであり、横になっている状態でついたとすると、血液が下から上へ流れた!という、不可能な状況になります。
 この点を会わせて考えるならば、ポットは立っている状態のとき、女性を流し付近で攻撃したことによって、まず血が付着し、攻撃のあおりで打たれへこまされたと考えられるのです。小さなポットではありますが、このポットの付着状況は、女性が便所内ではなく、流し付近で犯人の攻撃を受けたことを物語っています。そう考えると、今に至るまで検察がかたくなにポットを証拠として開示することを拒んできた理由も推し量ることができるというものです。


この「動かぬ証拠」によって「単独同時殺」説は崩壊し、共犯を想定しえない高橋さんは犯人ではないということが明らかになるのです。


検察は17年間隠し続けているポットの開示を!!



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